SJF定義(2014.3.一部改正)
SJF(Synovial Joints Facilitation)とは関節内運動学(Arthrokinematics)に基づく関節内運動及び関節の潤滑機構に基づく接近(close)技術を用いて、Mennellの(Joint Dysfunction)を治療し、自動・他動運動における関節の動きを、量的・質的に改善する治療的運動(Therapeutic Exercise)技術である。 -宇都宮 初夫RPT
SJFとは、関節ファシリテーション(Synovial Joints Facilitation)の略であり、関節潤滑理論に基づき、関節面を近づけること(close)によって得られる関節運動の量的・質的な動きを改善させる治療技術として宇都宮RPTによって開発されたものです。
この技術は、特殊な運動療法技術ではなく、他の運動療法技術を施行する前に使用とされるもので、きわめて基礎的な運動療法技術であることが、臨床応用によって証明されています。
以下に、その定義とJFからSJFへの名称変更の理由について記載します。
「関節ファシリテーションとは、関節運動学及び関節運動力学に基づき関節内運動とCloseを利用して関節機能異常(Joint Dysfunction)を治療し、自動・他動運動における関節の動きを量的・質的に改善する運動療法技術である」と定義される、わが国生まれの新しい運動療法技術である。
日本語の「関節」という用語は、骨と骨の間に空隙があり、滑液で満たされ自由に動くと定義されている。
ところが英語の解剖学書でのJointsは
1)全く動きのない線維性の連結
2)少し動きはあるが、骨と骨との間に空隙の無い軟骨性の結合
3)自由に動く滑膜性の連結
の3つが含まれた用語として使用されている。
従って、Jointsを邦訳すると、連結あるいは結合となり「関節」とは翻訳できない。「関節」という日本語の意味をもつ英語は3)の滑膜性の連結のみであり、正確を期すために単なるJointの使用を廃止し、本来の意味を有するSynovial Jointsを「関節」と訳して使用することとした。
※「SJF」「関節ファシリテーション」は商標登録されています。⇒ 商標登録について(本部ホームページ)